第二詩集

2015年11月 第二詩集『それを詩とよびたければ』が上梓されました。Amazonのみで販売しています。

 

出版社のコピー文を再録します。

『現代詩のアポリアをきりひらく あざやかなやさしさ――

「それを詩とよびたければ/ながれでるまぼろしの/血でかくべきだろうか」・・・これは著者自らへの問いかけであるとともに、〈あなた〉にたいする挑発である。表層面では、やまとことばのような、ひらがなを多用した詩行に、ノスタルジックなイメージが舞いかさなり、一見ポエジーのやさしさにおおわれているように見えるが、深層面では、現代詩が当面して久しい、閉塞感の袋小路を突き抜けようとあがく、したたかさがかいまみえる。その詩業は、正攻法であるというより、詩歌の起源へと回帰しつつ、と同時にそこからひるがえって現代詩のアポリアを撃つという、アクロバチックな迂回戦術のようにおもわれる。』